仏壇製作
製作にあたり
- 施主様から依頼され、最初に宗派を聞きます。
- 次に仏間があるか、ないかを聞きます。
- ある場合は仏間寸法を測ります。
- ない場合はどこに置くか、将来の住いの事も検討しているかを聞きます。
- ご予算はどのくらい見ているのか尋ねます。
- ご予算に見合った仏壇の製造工程と材料の品目を簡単にご説明し、後で見積もりします。
- 木地は基本的に無垢板の材料で銀杏材、青森ヒバ、ヒノキ、欅、黒柿などをご予算に応じて使用していますので安いからと言って合板 (ベニヤ板)集成材、などは使用していません。
- 近代はオートメーション化し、機械で製作をする仏壇も増えていますが、後石原仏壇では全工程を職人一人ひとりが手仕事で丁寧に製作しております。
仏壇注文製造過程の解説
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工程1
木地
木地(木工職人)と打ち合わせをして依頼された仏壇の寸法を伝え、この材料は(例えば、青森ヒバはこの個所に欅材はこの個所でヒノキはこの箇所になど)使って作ってくださいと伝え造って貰います。
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工程2
空殿
木地の寸法が出来上がると原寸図を取り、空殿師に伝え寸法に合った屋根を作ってもらいます。空殿の材料無垢材の米ヒバ、杉、銀杏、青森ヒバなど。
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工程3
彫刻
彫刻師が担当します。木地師が造った仏壇の寸法に合わせて彫刻師に彫ってもらいます。 コストを抑えるため、海外の熟練の職人に依頼することも可能です(要相談)
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工程4
塗り
私が担当します。
特別注文に限り布着せ(麻布)をいたします。他は下記の通り。
空殿、木地(仏壇)- 下地は堅地(漆と砥粉を混ぜたもの)又は錆下地をします。
- 中塗り漆塗り
- 小中漆塗り
- 仕上げ漆塗り
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工程5
蒔絵
- 塗るし塗りを終えたら、蒔絵を描く部材を蒔絵師に描いて貰います。
- 磨き蒔絵になる箇所は蒔絵描いた一段階でで蝋色師にロイロして貰ってから、2段階目の蒔絵を描き仕上げます。描く部材戸裏、風呂の戸、引き出し、来光柱ほか。
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工程6
金具
- プレス金具
各大きさの仏壇に応じて既製品のプレス金具があり、それを使います(コスト削減)材料(胴または真鍮) - 金具職人が仏壇の木地に合わせて手造りした金具を使用します。材料(胴または真鍮)
- プレス金具
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工程7
蝋色
- 塗った箇所を研磨炭で水研ぎをし、漆の表面をムラを無くします。
- コンパウンドを使い磨き上げます。
- 漆を薄く塗り、乾いてから油で拭き落とします。
- ツノ粉で油を取り、磨き上げ鏡のように仕上げます。
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工程8
箔押し
私が担当します。
- 金沢金箔を昔ながらの箔押しをします。
- 五毛色(縁付3枚掛け)、1号色(縁付3枚掛け)断ち切り1号、断ち切り2号、断ち切り4号など。
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工程9
組立
私が担当します。
- 空殿の組立
- 彫刻の取り付け(按配を見ながら取り付ける)
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